千葉県にある佐倉市立佐倉東中学校の酒井先生と磯部先生による実践のご紹介です。中学1年生3クラス88名の生徒を対象に4つのミッションから1と2を選んで実践していただきました。

ミッション1 虹が崎市の特色を活かして新規事業を立ち上げよう!

時間 教師の指導

10分

1.教材のストーリーと自分たちの役割を知ろう
 音声付きアニメーションで舞台である虹が崎市や登場人物のひな社長について紹介
 ひな社長からの依頼を受けるか生徒に選択してもらう

35分

2.事業内容を考えよう
 資料の読み込みと新規事業検討(ワークシートの記入)
 資料から読み取った根拠を基に考えた新規事業について、理由と共に発表
 (発表の際にホワイトボードを使うクラスもあり、先生ごとにアレンジが見られた)

5分

3.本時のまとめ
 音声付きアニメーションを用いた本時のまとめ
 <アレンジ>
 自分たちの地元には、どのような魅力があるかを考えさせる

ミッション2 天漁社の始動にむけて win-win な関係を築くための交渉をしよう!

時間 教師の指導

 

1.現在の天漁社の活動状況について確認しよう
 音声付きアニメーションと資料から本時の活動を確認する

 

2.メールの文面を考えよう
 2人1組で1台の端末を使用し、メール文章作成
 (資料を参考にしながらスプレッドシートを用いて作成)
 考えたメールの文面を発表

5分

3.本時のまとめ
 音声付きアニメーションを用いた本時のまとめ
 <アレンジ>
 自分たちの地元で事業を始めるとしたら、どのようなことができるか考えさせる

当日の様子についての詳細はこちらのブログ記事からもご覧いただけます。

https://ace-npo.org/wp/archives/4857

授業の様子

ミッション1は、資料を読み、設定の地域に適した新規事業を考え発表しました。

ミッション2は、立ち上げた事業を始動するため、関係団体の方へ協力を依頼するメールをタブレット端末で作成しました。

実践した酒井陽允先生より

活用する資料が多く、「ひな社長の挑戦」単発で授業をするには、生徒の資料を活用する能力が不十分だったように感じました。様々な場面で必要な情報を取捨選択する能力を身につけて行く必要があるように思います。

普段の授業では扱わない題材での授業だったので、生徒も教員も新鮮な気持ちで授業に取り組めました。「ひな社長の挑戦」を通して、起業家精神を高めることはもちろん、子ども達自身も社会の一員なのだという意識を高めることができました。

実践した磯部千聖先生より

様々な資料を活用して、子ども達が自ら進んで起業しようと取り組むことがとても新鮮で、有意義な時間だったと思います。

資料にはグラフや表にまとめられたデータだけでなく、町に住む人々の生活や思いについても記載されていたため、ただ自分が思いついた事業を進めるのではなく、様々な視点で情報を整理し、根拠をもって事業計画を立てることができていました。「ひな社長の挑戦」を通して、起業家精神を高めることはもちろん、子ども達自身も社会の一員なのだという意識を高めることができました。

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