4月3日(月)年度始めのこの日。

学生インターンの皆さんと、普段から連携授業に協力いただいている企業を訪問させていただきました。

午後は日鉄ソリューションズ株式会社(以下NSSOL)へ。

午前編に引き続き、学生インターンの皆さんにとって刺激的で新たな発見に満ちた一日の様子をお届けします。

◆◆ まずは名刺交換から ◆◆

NSSOL今野さま。ズラリと並んだ学生の一人ひとりと丁寧に名刺交換してくださいました。

◆◆ NSSOL社員の今野さまより会社概要やK3Tunnel(ケイサントンネル)について説明 ◆◆

とっても素敵な虎ノ門ヒルズのオフィスの一室にて、まずは会社概要や今野さまの自己紹介をいただき、その後、NSSOLが開発した「計算」するための ビジュアル・プログラミング・アプリケーション『K3Tunnel』等の説明を受けました。

 

K3Tunnelの発想を得た絵本のお話など、お母さまでもある今野さんの人間味あふれる会話に惹きこまれます。

 

【K3Tunnel詳細は こちら https://k3tunnel.com/ 】

K3Tunnelの開発者であり、教材コンテンツの制作を担当されている今野さま。

説明の中では、今野さま自らが小中学校へK3Tunnelの出張授業をされている中で、

一人一台端末の普及後は、スクロールやタップなどでつまずく子どもがほぼ居なくなり、授業の中でケアが不要になったことを感じているというお話や、

 

パン屋さんの教材では、体験する職業にSEを選ぶような、ある程度プログラミングの知識がある中学生の方が、コードのしくみを理解したり、少し変更してみて試しながら取り組んだりするので、お手本通りにやって動けば満足する小学生より時間がかかるることなど、現場を知る今野さまならではのお話をたくさん聞くことができました。

 

また、出張授業に参加する社員の方が、子どもと接することで自身の仕事を振り返るよい機会になっていること、会社として重視しているエンゲージメント向上、サステナビリティ経営について、どのような視点で企業活動がなされているか等のお話も伺いました。

眺めが最高!!! オシャレな打ち合わせルーム!!

学生達からは

「子ども向けのテーマの設定方法は?」

「学校現場のニーズをくみ取りながら作るのですか?」

「K3Tunnelを作ったきっかけはなんですか?」

等の質問が出ていました。

 

今野さまからは、教科書を参考にするという話や、社員とのチャットや自身の思いつきを形にする話、子どもの様子を見ながらチュートリアルを作成して授業として成立するように調整するお話などをお答えいただきました。

 

学生たちも実際に社員の方々の発想がどのように授業として、もしくは仕事として形になっていくのか、とても興味深く話を聞いている様子でした。

学生の皆さん、とても真剣な表情です。
休憩時間も、学生の質問に温かく答えていただきました。

 

◆◆ 後半は、K3Tunnelの詳細を説明いただきました ◆◆

 

後半は、K3Tunnelの活用方法や授業内容のみならず、開発に至るまでの経緯や、現場で出てきた小さな改善点を一つ一つクリアにしながら、K3Tunnelが出来上がってきたことを教えていただきました。

 

その中で、授業の進め方を考える際、SEの方に好まれることが多いティンカリング(※1)という手法と、お手本通りに実施する手法について、双方をどのようなバランスで設定するのかが教材開発において思考のしどころになっていることや、画面内に表示しきれていない部分を見るためにスクロールすることで、目的の場所を子どもが見失いがちになったことを受け、画面の表示方法を改善したことなどを伺いました。

 

これらのお話を伺い、NSSOLさまがK3Tunnelに対し、授業がより効果的な時間となるよう、とても丁寧に取り組んでいらっしゃることを改めて知る機会になりました。

※1 ティンカリング:何かが動く仕組みを推測し、自分なりの方法で探っていく方法。プログラムの中で、ここを変えたらどうなるだろう?と考えながら試行錯誤して、動きを自分なりに理解していく方法。(今野さま説明資料より)
K3Tunnel のプログラミング・アプリケーションは、ほぼすべて今野さまが開発されています。
K3Tunnel 用に、新たにプログラミング言語を習得されたそうです!

 

◆◆ 学生インターンの感想アンケートより 一部抜粋してご紹介します ◆◆

この度の学生インターンの企業訪問につきましては、お忙しい中、日鉄ソリューションズ株式会社の今野さまには多大なるご協力をいただきました。

この場を借りて厚く御礼申し上げます。

学生たちにとって、なかなか経験することのできない有意義な時間となりました。

本当にありがとうございました。

 

K3Tunnel\ケイサントンネルは、日鉄ソリューションズ株式会社の登録商標です。

4月3日(月)年度始めのこの日。

学生インターンの皆さんと、普段から連携授業に協力いただいている企業を訪問させていただきました。

午前中は日本アイ・ビー・エム株式会社(以下日本IBM)へ。

学生インターンの皆さんにとって刺激的で新たな発見に満ちた一日の様子をお届けします。

◆◆ 訪問前にはまず名刺交換の練習を ◆◆

学生インターンの皆さんには、ACEで名刺を作成しお渡ししています!!

◆◆ 日本IBM社員の方より 会社概要説明 & 展示エリア のご説明 ◆◆

まずは、セミナールームにて、日本IBMさまの会社概要説明を。

日本IBM社員であり、いつもACEの活動を支えてくださっている難波さまと、なんと千葉大学・法政経学部を卒業されたOGでもある萩本さまが、この学生企業訪問をご担当くださいました。

(ACEは千葉大学・教育学部 藤川研究室 を母体としたNPO法人です。)

 

説明の中では、事業内容のみならず1980年代からフレックスタイム、90年代には在宅勤務が開始されたことや、ダイバーシティ&インクルージョンがしっかり文化として根付いていること等、グローバル企業が事業のみならず、世界で謳われる社会的課題へ真摯に取り組んでいることを感じられる時間となりました。

企業インターンや就職活動も未経験の学生でも理解しやすい。クイズ形式で説明くださいました。
(左)長くお世話になっている難波さま。(右)千葉大OG。コンサルタントの萩本さま。

展示コーナーでは、吉野さまより、様々な企業とタイアップして進めている事業、最新の技術を用いた事例等の説明をいただきました。

 

一つ一つの技術に純粋に驚くと共に、学生からは『IBMという大きくものづくりも行っている企業が、他社の方と共同して色々なことに取り組んでいることに驚いたと』いう話や、『具体的なお話を伺いB to Bのイメージを掴むことができた』『IT企業でもITだけでなく、世の中の課題解決に向けた様々な仕事をすることができるのだと刺激になった』等の感想が出ていました。

吉野さま。どういう部分が先進的なのか、企業様との実情など、イメージしやすくご説明いただきました。

展示では、以下の写真のように音声認識できる3Dホログラムや、一度はニュース等で目にしたことのある犬型ロボットSPOTにIBMのエッジAI(※1)を搭載した商品開発等、ご説明いただきました。

 

学生からは、ニュース文言をリアルタイムでAI分析し、視覚で認識できるように掲示するモニターについて、そこに感情を含んでいるところが非常に面白いという意見や、エッジAIのサイズがイメージよりもうんと小さいことに驚いたという意見が出ていました。

※1 エッジAI:膨大な量のデータを移動させる必要性を回避し、データをソースで分析する能力を提供するコンピューティングパラダイム。(参照:IBM Developer Learning Paths 日本語サイトより)したがって、エッジAI搭載の機器は、その場の機器(エッジAI)の判断で動くことができ、ネット環境が安定しない災害の場などでもミッションを進めることができる(吉野さま説明より)。
音声を認識し、天候なども教えてくださる ホログラム日本IBM山口社長 がお出迎え。
犬型ロボットのSPOT。目の前で動くと迫力!!搭載されたエッジAIの力でミッション完遂!
ニュースの文言をリアルタイムでAI分析し視覚で認識できるように掲示するモニター。色は感情を表す。
ポケモンキャラクターのこちらは、なんと資源回収ボックス!!
口から入れると、何の資源を食べたのか教えてくれるよ。

◆◆ 後半は座談会タイム ◆◆

 

後半は、難波さま、萩本さまを囲んで、学生の質問にお答えいただきました。

 

学生からは、

「考えたり、課題解決したりすることはとても難しいと思うが、どうやって考えるのですか。」

「アイデアが生まれる過程を知りたいです。」

「何か具体的な物があって商品が生まれるのか、自ら企画した商品を作成するのとどちらが多いですか。」

「(萩本さまに)文系出身と思いますが、どのようにシステムのことを学びましたか。」

「(社員の方に対し)社会を経験した先生に教わりたいと思いますか。」

等、活発に質問が出ていました。

 

萩本さまからは、辛かった時期のことや、やりがいを感じた瞬間など率直にお話しいただき、学生たちも年の近い先輩から多くの刺激を受けた様子でした。

 

また、座談会の中で難波さまがお話し下さった

『もう文系理系は関係なく、ロジカルシンキングができることが大切。』という言葉や、

『教育に関わる方は、子どもの世界を拡げる人であって欲しい。先生とはその人のこと。企業と先生、どちらの世界もできる人ばかりではないので、企業人が教育に入っていく必要がある。』

という話は、学生のみならず職員の私たちの心にも響きました。

 

◆◆ 学生インターンの感想アンケートより 一部抜粋してご紹介します ◆◆

 

この度の学生インターンの企業訪問につきましては、お忙しい中、日本アイ・ビー・エム株式会社の難波さま、萩本さま、吉野さまには多大なるご協力をいただきました。

この場を借りて厚く御礼申し上げます。

学生たちにとって、なかなか経験することのできない有意義な時間となりました。

本当にありがとうございました。

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