2024年10月29日(火)、栄町立栄中学校2年生の生徒のみなさんへ、株式会社マイナビ(以下マイナビ)と企業教育研究会(以下ACE)でお届けしている「カードゲームで学ぶキャリア図鑑 -未来を拓く仕事と社会!自分の可能性を探究しよう-」の出張授業を実施しました。
キャリア教育でよく行われる「職業調べ」では、子どもたちは見聞きしたことのある職業について調べがちです。しかし、「もっと幅広い職業に、子どもたちが目を向ける機会が得られないだろうか。」と、スタートしたこのプログラム。
この授業プログラムは主に中学2年生を対象にしており、総合的な学習の時間、キャリア教育として、授業2コマ(50分×2)にて活用いただける設定です。授業展開は、1時間目はオリジナルカードゲームを用い様々な職業があることを知る授業を。2時間目は多様な業種・職種の人々が、連携して社会を支えていることを学びます。そして、生徒自身が、自分の将来、仕事を通じてどのように社会と関わりたいか、職業についてのイメージを膨らませます。
本年度7月より全国へお届けしている新しい授業プログラム。このblog記事では、授業の様子を紹介します。
早速スタートした出張授業。
生徒たちに、今日の授業では職業について注目していくことを案内した後、マイナビ社員講師は、「将来の仕事に対して、既にイメージを持っている人は?」と問いかけました。しかし、ほとんどの生徒は手を挙げず、「逆にイメージが無い人は?」と聞くと、たくさんの手が挙がりました。まだ、将来の仕事に対して具体的なイメージを持つ生徒は少ないようです。
そこで、学校では、委員会活動を通じて生徒たちが学校生活に参加しているように、大人も仕事を通じて社会に関わっていることを説明。また、世の中には17,000以上もの職業があることなどが紹介されました。
生徒たちは、職業の数が17,000もあるということに驚きの表情を見せていました。
オリジナルカードゲームの舞台は、鉱山閉山後、少子高齢化と人口減少が進んだ“まいひな市”という架空の市。”まいひな市”の4人の市民は地域を盛り上げるため、それぞれ企画したプロジェクトを進めています。しかしながら、それらのプロジェクトは思うように進んでいません。そんなゲームの設定背景を、生徒たちはアニメーション映像を通して理解します。
ゲームは4人1組のグループで活動します。1人の生徒が1人の市民を担当し、それぞれのプロジェクトの課題解決に必要な業種カードを集めます。グループ4人で協力して業種カードを集め、さまざまな業種・職種を連携させながら、“まいひな市”地域活性化の肝であるバーチャル鉱山を充実させていくことが最終目標です。
初めは恐る恐るゲームを進めていた生徒達も、タームを重ねるごとにスピードアップし盛り上がっている様子。
自分が使わない業種カードはグループ内で譲れるシステムがあるため、自然とカードに記された業種や職種について声に出す姿も見られました。イレギュラーなサポートカードでの動きも含めると、目標の12タームが終わる頃には50枚以上のカードをめくり、そこに書かれている業種や職業について目にしている生徒たち。体感的にも、世の中には多くの仕事があることを知っていただけたのではないでしょうか。
2時間目。次は、先ほどのゲームで同じ市民を担当した生徒毎に集まり、課題解決に必要とされた業種の人たちが、具体的にどういう仕事をし、互いに連携したのかを考えます。
生徒たちはワークシートに向かいながらも、すぐには、それぞれの業種において具体的に何をしたのか考えるのは難しく感じている様子もありました。しかし活動が進む中で、机間巡視する講師たち(マイナビ社員・ACE職員)や先生方からアドバイスをもらい、業種連携についての解説を聞く中で、少しずつ様々な仕事を持つ人々が連携して課題を解決し、社会を支え充実させていることについてイメージを持てているように見えました。
最後に解説タイム。ゲームで題材になった4人の市民が、それぞれ何を大切にして働いているのかを紹介しました。その中で、仕事に対する「やりがい」などは人それぞれであり、様々な勤労観があることを伝えました。また、副業などの新しい働き方、産官学の連携なども紹介しました。
マイナビの講師からは、これからは複数の仕事を掛け持ちすることも可能で、やりたいことを一つに絞らなくても良い時代になってきたという説明がありました。中学生にとって、新しい働き方の情報を得、将来に対しイメージを膨らませる機会になりました。
また、ACE講師からは、もうすぐ向かう職場体験では、自分がお世話になる先の業種職種だけではなく、他にどのような仕事が関わっているのか、その職場の人たちがどういう思いを持って働いているのか、ぜひ気にして体験してきて欲しいと伝えました。
‣ゲームのルールを理解するには少し時間がかかったけれど、このゲームをして色々な職業や業種を知ることができた。
‣カードゲームの説明がものすごくわかりやすくて、楽しく学ぶ事が出来ました!
‣どういう仕事があるのかを前より知ることができました。
‣一つの概念にとらわれずに、いろいろな業種について、調べたいです。
‣自分の力だけでなく、身近な人に聞いたり、インターネットを使うことが大切だと思いました。
‣様々な仕事の人が協力しているとわかってよかった
‣「働く」ことの意味を考えながら、社会への参加を考えていきたいです。
‣給料だけでなく自分の向き不向きも考えようと思いました。
‣自分がやりたいと思う気持ちを大切にしたい。
‣将来のために勉強したいと思った。
‣将来に対しての関心が高まった。
今回初めて応募させていただき、進路学習の一環として、総合的な学習の時間の中で授業を行っていただきました。
多様な人と関わる中でのコミュニケーションの大切さや、相手の気持ちを考えながら自分の考えを伝える力を、実践的に学ぶことができたと思います。用意された教材が、とても細かく理解しやすいもので、生徒の興味を引く内容で作られており、1回目のロールプレイングからスムーズに話し合い活動に入ることができました。事後のアンケートからも「話し合い活動がとても楽しかった」などの意見が多く見られ、楽しみながら意欲的に授業に取り組む姿が見られました。
今後予定している職業体験授業や、2年次に行う職場体験にもつながる大変貴重な経験をさせていただいたと思います。ぜひ来年も経験させたい内容だと感じました。ありがとうございました。
生徒のみなさんは職業のイメージがつかない中でも、カードの内容を確認しながら、チームで職業を想像する姿がありました。
世の中にはたくさんの職業や仕事があることを少しでも知って、学んでいただけたかな。と感じております。今回の授業ですぐに「これだ!」というものが見つからないかもしれませんが、広い視野を持って、自分の可能性に挑戦してほしいと思います。
私自身も生徒のみなさんの取り組む姿を見て、刺激をいただきました。
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