千葉大学教育学部2111教室
第一部・講演会
講師:佐伯胖 氏(青山学院大学社会情報学部教授)
時間:13:30 - 16:00
第二部・シンポジウム
時間:16:15 - 18:00
(懇親会18:00-19:00)
国際社会化、高度情報化、少子高齢化など、時代の変化に伴って、学校には新しい授業の導入が求められ続けます。しかし、すべての問題を学校のみの力によって解決してゆくことは難しいはずです。
そうした中、私たち企業教育研究会は、「学校」と「企業」と「学生」を結び、新たな授業を提供するという活動を10年続けて参りました。
この度、毎月開催してきた「千葉授業づくり研究会」を10周年記念特別版として、以下の二部構成のプログラムにて開催いたします。皆様のご参加をお待ちしております。
2012年12月16日(日)
開催終了いたしました。たくさんのご参加ありがとうございました。
時代を担う子どもたちには、学校でしか通用しない知識の習得にとどまらず、社会で活躍する方々と関わることを通した生きた学習をしてほしいと願っています。これまで企業教育研究会は、キャリア教育、メディアリテラシー教育、食育、科学教育など、ジャンルにこだわらず、これからの時代に求められる授業をつくろうと 邁進してきました。
振り返れば、これまでの10年の活動は、「誰もが教育に貢献する社会」をキーワードとして、これまでの学校教育のあり方を解きほぐし、異質で多様な立場の方々とのかかわりから、ゆるやかに編みなおそうという試みだったのではないかと思われます。
そこでこの度は、青山学院大学教授・佐伯胖先生に、「「学び」と「まなびほぐし」」というテーマでご講演いただきます。学校的な「学び」を「まなびほぐす」にはどうすればよいか? ともすれば息苦しい状況にある学校が、呼吸をし代謝をするように変わっていくためにはどうすればよいか? 長年「学び」のあり方を探究されてきた佐伯胖先生のお話から、企業と連携した授業づくりのこれからの10年、ひいては学校教育のこれからの10年を、ご参加の皆様と考えてゆきたいと思っています。
佐伯胖 氏
ワシントン大学大学院心理学専攻博士課程修了(Ph.D.)。現在、青山学院大学社会情報学部教授、東京大学名誉教授。
専門は学習と教育の認知科学。
主著に『イメージ化による知識と学習』東洋館出版社、『「学ぶ」ということの意味』岩波書店、『ワークショップと学び1 まなびを学ぶ』東京大学出版会 など
私たち企業教育研究会が活動を始めた頃は、学校に「総合的な学習の時間」が導入され、学校教育に学校外の人がかかわることがようやく本格的に始まった頃でした。
学校生活では出会えない「プロ」とのかかわりは、子どもたちにとって大きな意義あるものでした。子どもたちが目を輝かせて学んでくれること、先生方や保護者の方々が感動し喜んでくれることが、実施
校数1000校を超えるこの10年間の私たちの活動の励みとなりました。こうした活動を続けてこられたのは、これまで連携いただいた企業の方々のご支援あってのことでした。10年間で100社近くの企業の方々が、教育CSR活動の一環として、次世代育成への貢献に取り組みたいと協力をしてくださいました。
しかし、まだ多くの企業の方から、「どうしたら効果的な企業とつくる授業ができるの?」、「教育CSR活動をはじめてみたいけど、どうしたらよいの?」という声を耳にします。
そこで本シンポジウムでは、研究者、学校関係者、企業関係者らが、それぞれの立場からみた「企業とつくる授業」の10年間についてお話いただきます。「なぜ企業とつくる授業が求められるのか?」というお話から、「どうしたら企業とつくる授業を始められるのか?」まで、この10年のノウハウを踏まえながらお話するとともに、「これからの10年」に向けて、効果的な教育CSR活動、そして子どもたちの未来について考えていきたいと思います。多くの企業関係者、学校関係者の皆様のご参加をお待ちしております。
・藤川 大祐 (千葉大学教育学部教授/NPO法人企業教育研究会理事長)
・古谷 成司 (小学校教頭/NPO法人企業教育研究会理事)
・近藤 裕子 氏(読売新聞東京本社 教育支援部)
・八木 真実子 氏(ソフトバンクモバイル株式会社 総務本部 CSR企画部)
・塩田 真吾 (静岡大学教育学部講師/NPO法人企業教育研究会副理事長)