スマートフォンやパソコンなどのログインの方法として、指紋認証や顔認証などの生体認証が身近になってきました。その一方で、思わぬ形でカメラへ写りこんでしまった結果、プライバシー侵害につながってしまう可能性があるという指摘も出ています。
そこで、今回は国立情報学研究所より越前功教授をお招きいたします。
2012 年に越前教授が着想したPrivacyVisor は、被撮影者の着用により、着用者の顔検出を妨害することで、プライバシーを保護する世界初の技術であり、海外のトップメディアに大きく取り上げられました。さらに、2013 年より眼鏡フレームの世界的シェアを持つ福井県鯖江市の眼鏡製造企業と共同で、電源を用いず、装着感や見た目のデザインに配慮したPrivacyVisor の研究開発に着手し、鯖江市が実施・運営しているクラウドファンディング事業による資金調達を経て、2016年5月に製品化されました。2018年4月には掛け心地を追及した廉価版が製品化されています。今回の研究会では、国の研究機関による研究成果が地域に根差した企業の技術協力や自治体のサポートを通じて、製品化されるまでの一連のプロセスを紹介致します。
研究会のレポートはこちらをご覧ください:
https://ace-npo.org/wp/archives/3048