みんなで考えよう、ケータイ・スマートフォン

 「考えよう、ケータイ」プロジェクトでは、教職員研修や、保護者を対象とした研修会を実施しています。2017年度から毎年、公益社団法人岩手県青少年育成県民会議が主催する「情報メディア対応サポーター育成セミナー」の講師を派遣しています。
 今回は、岩手県青少年育成県民会議の宮 卓司さん、能登谷 拓さんに、お話をうかがいました。

岩手県青少年育成県民会議 事務局長 宮 卓司 様/能登谷 拓 様

活用教材考えよう、ケータイ冊子

みんなで考えよう、ケータイ・スマートフォン


Q:岩手県青少年育成県民会議ではどのような活動をされているのでしょうか。

A:青少年が心身ともに伸び伸びと健やかに成長することを実現するためには、学校・家庭・地域社会が手を取り合って、青少年育成活動を進めていくことが必要です。岩手県青少年育成県民会議は、市町村民会議をはじめ、青少年育成関係団体や各行政機関と連携しながら、青少年育成運動を全県的に展開、健全育成につながる活動をしています。また、岩手県青少年活動交流センターの運営を通して、青少年の健全育成に関する広報活動や、県内の保護者や青少年が交流するイベントの開催を行っています。

Q:情報モラル教育に関しては、どんな活動をされているのでしょうか。

A:岩手県青少年活動交流センターの事業として、岩手県内で『情報メディア「出前」講座』を行っています。PTAや保護者からの要請を受け、講師を派遣しています。インターネットやスマートフォンを巡る青少年の現状への理解を深め、情報機器の正しく安全な利用が進むよう講座開催等を支援しています。昨年度は、30団体/3,171名のみなさまに受講していただきました。
 その他には、相談事業も行っています。電話・メール・面談で青少年が悩みを相談できる「青少年なやみ相談室」を運営しています。

Q:「情報メディア対応サポーター育成セミナー」も、情報モラル教育に関する活動の一つですね。

A:はい。岩手県内の各地域で、情報モラルやセキュリティなどの問題に関心を持つ教員や保護者、青少年育成団体の職員などを対象に、開催しています。各地域で指導者となる方に、新しい情報や、授業・講座の開催方法を知っていただき、日常の活動に役立ててもらいたいと考えています。
 『みんなで考えよう、スマートフォン』を活用した模擬授業は、そのまま各学校や地域で授業・講座に活用できます。また、iPadを使った実機体験で、フィルタリングや機能制限を実際に行ってみることができますので、参加者にも好評です。
 私たちも講師として『情報メディア「出前」講座』で講師として行くことがあります。その際に、この講座で得た知識や伝え方を参考にして、県内の各所でフィルタリングや機能制限関する情報提供なども行っています。

 

Q:青少年とメディアの関係で、考えていらっしゃることをお聞かせください。

A:スマートフォンの使い方や情報モラル教育については、学校だけでなく、家庭や地域も同じ目線に立って、子供たちを導いていくことが必要だと考えています。交通ルールや自転車の乗り方は、使う前に大人が指導しています。しかし、インターネットの利用は、事前に指導されることがほとんどない中で、子供たちがトラブルになることもあります。まずは、保護者のみなさんが適切にコントロールしながら情報機器を使わせていくことが第一歩であるということを、県内のみなさまと共有していきたいです。

Q:「みんなで考えよう、スマートフォン」に関する感想をお聞かせください。

A:情報教育担当や生徒指導担当の先生方にとって、指導方法の手掛かりとなっています。また、今年の講座では、関心はあるものの、普段はインターネットをあまり活用していない保護者の方も参加されていました。その方が「①学校で考えよう 予期せぬネットトラブル」のドラマに描かれている、裏アカウントを通じて秘密が拡散するという現象に対して「これは、インターネットが普及する前から起きている問題なのではないか」という問題提起をされていたことは、新しい気づきでした。
 また、私たちが県内で講座をする際には、スマホやゲームに依存することについて、保護者の関心が高まっていると感じています。質問を受けることも増えています。「依存」について客観的な情報を提供できる教材があるといいですね。

 


 「考えよう、ケータイ事務局」では、教職員や全国各地の青少年指導員などのみなさまを対象にした研修会への講師派遣を行っています。この記事に対するお問い合わせはこちらよりお聞かせ下さい。



考えよう、ケータイ冊子 研修会の様子