2024年10月29日(火)、栄町立栄中学校2年生の生徒のみなさんへ、株式会社マイナビ(以下マイナビ)と企業教育研究会(以下ACE)でお届けしている「カードゲームで学ぶキャリア図鑑 -未来を拓く仕事と社会!自分の可能性を探究しよう-」の出張授業を実施しました。

 

キャリア教育でよく行われる「職業調べ」では、子どもたちは見聞きしたことのある職業について調べがちです。しかし、「もっと幅広い職業に、子どもたちが目を向ける機会が得られないだろうか。」と、スタートしたこのプログラム。

 

この授業プログラムは主に中学2年生を対象にしており、総合的な学習の時間、キャリア教育として、授業2コマ(50分×2)にて活用いただける設定です。授業展開は、1時間目はオリジナルカードゲームを用い様々な職業があることを知る授業を。2時間目は多様な業種・職種の人々が、連携して社会を支えていることを学びます。そして、生徒自身が、自分の将来、仕事を通じてどのように社会と関わりたいか、職業についてのイメージを膨らませます。

 

本年度7月より全国へお届けしている新しい授業プログラム。このblog記事では、授業の様子を紹介します。

「カードゲームで学ぶキャリア図鑑 未来を拓く仕事と社会!自分の可能性を探究しよう」 指導案等の詳細はコチラ

◆キャリアとは?職業とは?社会参加とは?

早速スタートした出張授業。

生徒たちに、今日の授業では職業について注目していくことを案内した後、マイナビ社員講師は、「将来の仕事に対して、既にイメージを持っている人は?」と問いかけました。しかし、ほとんどの生徒は手を挙げず、「逆にイメージが無い人は?」と聞くと、たくさんの手が挙がりました。まだ、将来の仕事に対して具体的なイメージを持つ生徒は少ないようです。

 

そこで、学校では、委員会活動を通じて生徒たちが学校生活に参加しているように、大人も仕事を通じて社会に関わっていることを説明。また、世の中には17,000以上もの職業があることなどが紹介されました。

生徒たちは、職業の数が17,000もあるということに驚きの表情を見せていました。

◆オリジナルカードゲームを通し、多様な職業があることを知ろう‼

オリジナルカードゲームの舞台は、鉱山閉山後、少子高齢化と人口減少が進んだ“まいひな市”という架空の市。”まいひな市”の4人の市民は地域を盛り上げるため、それぞれ企画したプロジェクトを進めています。しかしながら、それらのプロジェクトは思うように進んでいません。そんなゲームの設定背景を、生徒たちはアニメーション映像を通して理解します。

 

ゲームは4人1組のグループで活動します。1人の生徒が1人の市民を担当し、それぞれのプロジェクトの課題解決に必要な業種カードを集めます。グループ4人で協力して業種カードを集め、さまざまな業種・職種を連携させながら、“まいひな市”地域活性化の肝であるバーチャル鉱山を充実させていくことが最終目標です。

 

初めは恐る恐るゲームを進めていた生徒達も、タームを重ねるごとにスピードアップし盛り上がっている様子。

 

自分が使わない業種カードはグループ内で譲れるシステムがあるため、自然とカードに記された業種や職種について声に出す姿も見られました。イレギュラーなサポートカードでの動きも含めると、目標の12タームが終わる頃には50枚以上のカードをめくり、そこに書かれている業種や職業について目にしている生徒たち。体感的にも、世の中には多くの仕事があることを知っていただけたのではないでしょうか。

◆様々な業種の人たちが連携し、社会を支えていることを考えよう‼

2時間目。次は、先ほどのゲームで同じ市民を担当した生徒毎に集まり、課題解決に必要とされた業種の人たちが、具体的にどういう仕事をし、互いに連携したのかを考えます。

生徒たちはワークシートに向かいながらも、すぐには、それぞれの業種において具体的に何をしたのか考えるのは難しく感じている様子もありました。しかし活動が進む中で、机間巡視する講師たち(マイナビ社員・ACE職員)や先生方からアドバイスをもらい、業種連携についての解説を聞く中で、少しずつ様々な仕事を持つ人々が連携して課題を解決し、社会を支え充実させていることについてイメージを持てているように見えました。

◆「何を大切に働くのか」は人によって多様なことを知り、自分の将来についても考えてみよう‼

最後に解説タイム。ゲームで題材になった4人の市民が、それぞれ何を大切にして働いているのかを紹介しました。その中で、仕事に対する「やりがい」などは人それぞれであり、様々な勤労観があることを伝えました。また、副業などの新しい働き方、産官学の連携なども紹介しました。

 

マイナビの講師からは、これからは複数の仕事を掛け持ちすることも可能で、やりたいことを一つに絞らなくても良い時代になってきたという説明がありました。中学生にとって、新しい働き方の情報を得、将来に対しイメージを膨らませる機会になりました。

 

また、ACE講師からは、もうすぐ向かう職場体験では、自分がお世話になる先の業種職種だけではなく、他にどのような仕事が関わっているのか、その職場の人たちがどういう思いを持って働いているのか、ぜひ気にして体験してきて欲しいと伝えました。

熱意をもってお話くださったマイナビ社員講師の松本さん。
生徒たちもしっかり耳を傾けていました。

【生徒の感想より】

(アンケートより抜粋紹介。)

‣ゲームのルールを理解するには少し時間がかかったけれど、このゲームをして色々な職業や業種を知ることができた。
‣カードゲームの説明がものすごくわかりやすくて、楽しく学ぶ事が出来ました!
‣どういう仕事があるのかを前より知ることができました。
‣一つの概念にとらわれずに、いろいろな業種について、調べたいです。
‣自分の力だけでなく、身近な人に聞いたり、インターネットを使うことが大切だと思いました。
‣様々な仕事の人が協力しているとわかってよかった
‣「働く」ことの意味を考えながら、社会への参加を考えていきたいです。
‣給料だけでなく自分の向き不向きも考えようと思いました。
‣自分がやりたいと思う気持ちを大切にしたい。
‣将来のために勉強したいと思った。
‣将来に対しての関心が高まった。


【 栄町立栄中学校 2学年担当 黒田雄一 教諭より 】

今回初めて応募させていただき、進路学習の一環として、総合的な学習の時間の中で授業を行っていただきました。

多様な人と関わる中でのコミュニケーションの大切さや、相手の気持ちを考えながら自分の考えを伝える力を、実践的に学ぶことができたと思います。用意された教材が、とても細かく理解しやすいもので、生徒の興味を引く内容で作られており、1回目のロールプレイングからスムーズに話し合い活動に入ることができました。事後のアンケートからも「話し合い活動がとても楽しかった」などの意見が多く見られ、楽しみながら意欲的に授業に取り組む姿が見られました。

今後予定している職業体験授業や、2年次に行う職場体験にもつながる大変貴重な経験をさせていただいたと思います。ぜひ来年も経験させたい内容だと感じました。ありがとうございました。

【 株式会社マイナビ 就職情報事業本部 松本勢以 さまより】

生徒のみなさんは職業のイメージがつかない中でも、カードの内容を確認しながら、チームで職業を想像する姿がありました。

世の中にはたくさんの職業や仕事があることを少しでも知って、学んでいただけたかな。と感じております。今回の授業ですぐに「これだ!」というものが見つからないかもしれませんが、広い視野を持って、自分の可能性に挑戦してほしいと思います。

私自身も生徒のみなさんの取り組む姿を見て、刺激をいただきました。


パートナー企業:株式会社マイナビについて

「一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。」をパーパスに掲げ、人々の人生に寄り添い、サポートする多様な事業を展開しています。主力事業である人材ビジネス領域においては、就職、転職、アルバイト等を中心とした情報サービスや人材紹介サービスを展開。また、進学、ウエディング、ニュース、農業など、多数の生活情報メディアを運営しています。ユーザー一人ひとりに向き合い、その人の可能性を広げ、今までの生き方にとらわれない新しい未来が見えるようなサービスを提供いたします。

URL:https://www.mynavi.jp/

10月19日(土)に開催された、第165回「千葉授業づくり研究会」。 

 

今回のテーマは、「授業づくりにおける表現と差別・ステレオタイプを考える ~想像と創造のサイクルの中でジェンダーや人種をどう考えるか~」です。 

 

昨今、テレビや映画、漫画からポスターまであらゆるコンテンツにおいて、その表現が人種やジェンダー、セクシュアリティの観点から差別的であると批判の対象になることがあります。これは教材や掲示物など、実は日常的に教育コンテンツを制作している教育現場にも起き得ることで、自分が意図せず差別的な表現をしていることがあるかもしれません。多様な子どもたちが存在する教育現場で、私たちはこれらにどのように向き合っていけばよいのでしょうか。

 

それらの課題を考えるため、今回の研究会では、ハリウッド映画における多様性やフェミニズムなどを中心に研究される東京大学大学院博士課程の山本恭輔さんをお招きしました。

 

まずは山本さんより、エンターテイメント産業におけるコンテンツ制作という視点を中心に、ジェンダーや人種の多様性と差別についての基礎的な内容から、最近の多様性やフェミニズムに関する世界動向まで幅広くお話しいただきました。そして後半、教育コンテンツ制作という視点でそれらの知見をどう活かしていくのか、参加者全員で議論しました。

 

タイトルにある『想像と創造のサイクルの中でジェンダーや人種をどう考えるか』とはどういう意味なのでしょうか。

 

本blog記事では、山本さんの講演とその後のディスカッションの中から、教育に関わる方々にお届けしたい内容を抜粋し、ボリューム多めですが、レポート風に紹介することにしました。広く深い知見を要するこの難しい課題に対し、この記事が教育現場の方々の一参考になれば幸いです。

山本恭輔さんについて

東京大学大学院博士課程で「メディア表象」を研究される傍ら、立教池袋高等学校でも社会学の教員として男子校の高校生に多様性について教えている山本恭輔さん。


実は山本さんは、企業教育研究会(ACE)に深いかかわりのある方で、山本さんとACEの出会いは12年前まで遡ります。当時中学生且つデジタルネイティブ世代であった山本さんに、ACEで開催したメディアリテラシー研究会の講師をお願いしたことも。その後もずっと活動に関わって下さり、現在は、ACEが関わるドラマ教材制作等にて配慮事項について監修や、ACEの理事もしていただいています。


創造のCG画像を、なぜ世界中の人が特定の都市「東京」と想像できるのか

~私たちの認識の特徴と、偏見・差別との関係性について~

まず山本さんは、CGアニメーション映画で使用された東京、ロンドン等がイメージされるCG画像を示し、なぜこれらを特定の都市だと感じるのでしょうかと問いかけました。なぜ、CGで作られた画像を、私たちは例えば東京だと認識するのでしょうか。実際に行ったことが無くても、万人に東京という同じものを想起させるということは、どういうことなのか。

 

私たちは、何かを表現して伝える時、複雑なすべてをそのまま伝えることはできないため、意識的(半意識的)に大量の情報の中からどんな要素を抽出するか選択をしています。また逆に、私たちは何かを見た時、複雑なすべてをそのまま知覚することはできないため、「想像」し認識を「創造」しています。

 

このように、あるものを、別のなにか(記号)に置き換えて表現することを「表象(ひょうしょう)・representation」と言います。

 

例えば、東京タワーや富士山、ネオン街といった記号が東京らしさを特徴づけるものとして使われ、その表象が流通することで、人々の想像力の中で「東京」というイメージが広く共有されていきます。すると、逆にその記号がある表象に対し、人々は東京を想起するようになります。

 

ハリウッド映画などで東京を描く際には、この現象を利用しているということになります。もちろん東京以外のあらゆるものを描く際にも同様なことが起きています。

東京をイメージするCG画像例 映画『カーズ2』予告編映像より

ではなぜ、このような記号で特定のものごとを表象できるのでしょうか、そしてなぜ、我々はそれを認識することができるのでしょうか。

 

われわれの認知機能は、知覚する人や物を、一定の特徴に基づいて「カテゴリー」に分類します。

そして、特定のカテゴリーが共通して持っていると信じられている特徴のことをステレオタイプと言い、そのステレオタイプを用いて他者を判断するステレオタイプ化は、人間の認知機能の節約として無意識で行ってしまいます。

 

つまり、例えば東京タワーはカテゴリーとしては「都市東京」を特徴づける記号であり、CG画像に東京タワーを描くことで他者に東京と判断させることができます(ステレオタイプ化)。

 

ステレオタイプ自体はニュートラルなものですが、そこに否定的な感情や評価が結びつくと偏見となり、偏見が元になった否定的な判断が相手に対する言動や行動として現れると差別となります。

 

ステレオタイプによる判断が無意識に出てしまう以上、そのステレオタイプを偏見や差別へ繋げないためには、自分自身が他の人や物を、どのようなステレオタイプで眺めているかについて自覚的になることが必要です。

山本さん講演資料より

※ジェンダー・フェミニズム・セクシャリティ・人種に対する基礎的講義もありました。その内容についての参考資料はコチラ(配布資料より)。


想像と創造のサイクルの中でジェンダーや人種をどう考えるか

~私たちが意識すべきこと~

山本さんより、「自分自身が他の人や物を、どのようなステレオタイプで眺めているかについて自覚的になることが必要です。」との指摘がありました。それに対し私たちは、『いろいろな選択肢の中から個人で自由に選択しているように見えても、実は自分が見聞きしてきたものに影響を受けている。』ということを、今以上に意識する必要があります。

 

例えば、山本さんの紹介事例によると、フリー素材を提供するWebサイトいらすとやで「監督」を検索すると、女性に見える選択肢は監督官の1つしか出てきません。

 

このように画像検索した際、検索結果において性別により就いている職業に偏りがあったり、そもそも検索にヒットする頻度が低いとなればどのような印象を引き起こすでしょうか。これらが繰り返し使用されたり、また使用する選択肢のなかに用意されないことにより、人々はその選択肢がないことを当たり前に感じるようになってしまいます。 

 

このように、制限された表象は、社会の特定のイメージを維持・再生産します。それが、想像と創造のサイクルです。

 

従って、制作者が意図するかに関わらず、それがどういう社会的意味合いを持つのか、どう解釈されるのか、その解釈によりどういう社会的認識に繋がっていくのか(他者をどのように判断することに繋がっていくのか)を意識し、ステレオタイプ化から偏見差別に繋げないことを意識的に行うことが大切です。

 

だからこそ、映画・テレビ・漫画などを「ただのフィクションだから」とは扱えません。

たかがイラストではないかとは言えないのです。

山本さん講演資料より

◆ハリウッド映画業界の動きと女性の描かれ方の変化

~最近の動向と、多様性に対する企業のスタンスについて~

山本さんより、映画『カーズ』3部作を事例に、2006年、2011年公開の2作目までは、ほとんどの女性は「男性との関係性」の中でのみ登場していたものの、2017年の3作目で新しく登場した女性は恋愛や結婚など男性との関係性が提示されず、必ずしも女性が異性愛的な関係における従属的な存在ではない、主体性持った存在として描かれるように変化したことが紹介されました。

 

また、ディズニー・プリンセスを事例に、かつて受動的で、男性の助けが必要な「白人」として描かれがちであったプリンセスが、現在は、活発で、必ずしも恋愛(結婚)せず、多様なバックグラウンドを持ったプリンセスとして描かれるようになっていることも紹介しました。

 

ただ、これらの多様化された描写は、企業にとっては、必ずしも社会的意義のみを目的としてはおらず、商業的な面でこれらに配慮していること自体が、ブランド化し利する面もあることにも触れました。また、時に利(売れるか売れないか)が優先され、例えば日本においては、未だに白人で女性性が強い旧来的なプリンセスを前面に押し出し商品展開をしており、そこに人種差別の意図があってもなくても、プリンセスにおける非白人の表象頻度が低くなることで、社会のイメージが旧来的なまま固定化されてしまっている現状についても触れました。

山本さん講演資料より
※表紙画像出典元:
Disney Princess The Essential Guide New Edition Victoria Saxon (著) DK Children
ディズニープリンセス パーフェクトガイドブック DK(編)増井彩乃(訳)Gakken

ディスカッションより

~教育コンテンツ制作を考える上で留意できること、すべきこと~

後半のディスカッションでは、前半の講演を踏まえ、教育現場で用いる教材・題材で留意すべきことや、それだけではなく学校生活での子どもたちへの影響など、幅広く意見交換する時間となりました。その内容について、いくつか紹介します。

 

◆参加者より◆

Q:学校において、生徒指導は男性教諭、教育相談は女性教諭、大きな行事は男性、そのサブは女性がやるものみたいなことを、子どもたちはこういうものだろうと感じながら日々成長しているかと思うと怖い気がしました。

(山本さん)目にするものが当たり前になってしまう面は否めないので、そうではないあり方もあることを、(生徒に)目にしてもらうだけでも違うと思います。また、そういうコンテンツを生徒に見せる際には、必ずしも共感を促すのではなく、こういう視点や声があることを意識して欲しいから見せるのだと、一定の客観性を担保して示すことは入りやすさもあり有効だと感じています。

 

Q:学校内でこれらのテーマを話し合える土壌を作るには?

(参加者の中には、学校でこのような話題を全く話したことが無い(話せる雰囲気ではない)という方もいれば、結構話題に上がるという方もいました。)

(山本さん)偏見や差別といった話題で会話するにあたり、個人の内面や思想の統制ではないという認識が必要だと思います。そういった認識をお互いにもった上で議論をしないと、「私は差別をしているつもりはない」、「思いやりが解決する」という方向になってしまいます。そうすると(日常生活における自分の言動について)「これは駄目なのか」的な話になりやすく、人によってはすごく統制されていると感じてしまう。

そうではなく、公共の場で差別を表出しないために最低限の線引きはこのぐらいになるということや、表現においてここは最低限守らないと、ということを議論する。その前提に立てるかが重要だと感じます。

 

Q:教材を作るにあたり、何に気をつければいいですか?

(山本さん)難しいですけれど、元も子もないことを言うと、何をやっても問題は起き得ます。問題が起きない選択はないです。その中で、どういう意義を持ってその選択をしたのか、その判断について説明可能かどうかということが大切なのではないかと考えます。

 

Q:意義をもって何かを選択するには、広く深い知見が必要かと思います。専門家ではない人が、留意できることはありますか。

(山本さん)専門家に頼ってくださいというのがまず一つですね。アクセス可能な専門家がいるかということはありますが、やはり、ACEや先生方といった授業をつくる方が、全てのことを100%把握できるわけではないので。だからこそ、専門家に頼るのが一番かと思います。

 

◆基礎的なことを学ぶに適した山本さんお薦めの書籍2点

 ・フェミニズム大図鑑 ハンナ・マッケン ほか (著) 三省堂
 ・クリティカル日本学 ガイタニディス・ヤニス (著, 編集) 明石書店

最後に山本さんより

結局、ディスカッションしていくしかないと思います。一方で、教材はどこかで折り合いをつけて完成させなければいけないので、実践一つ一つにどう折り合いをつけ、どう責任を持つのかは、すごく心が暗くなることもあります。

 

そこに関しては100%自信を持って何かを出すということは、正直できないということを受け入れる前提に立つしかないのかなと思います。

 

でも、例えば日本におけるディズニー・プリンセスの商品展開にあるように、どういうものが受け入れられると思うのかということに対して、やはり子どもたちに対して選択肢がある程度広がっていくことの大切さはあると考えています。


明るく活発な研究会となりましたが、今回のテーマは、とても根が深い問題を内包しており、例えばジェンダーという視点では、世間を賑わしたジェンダー・ギャップ指数や、女性管理職のクウォーター制などがあるように、これらは学校教育現場に限らず、日本社会が抱える課題でもあると思います。

 

私たちが日ごろ意識せず表現している様々なコンテンツが、これらの問題を固定化し、再生産している現状もきっとあるのだろうと感じますし、もし意識したとしても、自身の表現からその問題を完全に排除することも難しい。山本さんの話を聞き、大人である私たちが、既に子どもたちがニュートラルに捉えているものを、意識せず旧来的に選択肢を示してしまうこともあり得るという危険性も感じました。

 

そのような中で、これから社会に出ていく子どもたちに、どういう選択肢があり得ると示していくのか。子どもたちに日々接するACEとしても、葛藤を持ちながらも日々向き合っていきたいと思います。

 

と…、約20年前、新社会人1年目に感じたモヤモヤの解を求めて当時フェミニズム系の書籍を読み漁り、現在も一人の妻として親として模索を続ける本blog記事担当が感じたことを少しだけ吐露させていただき記事を結びたいと思います。

 

次々回、12月の千葉授業づくり研究会では、実際に葛藤を抱えながらも世に映像作品を発信し続けているスペシャルゲストをお招きし、さらにディスカッションをしていきます。

6月15日(土)に開催された、163回目を迎える「千葉授業づくり研究会」。

テーマは『「リスキリング」から、これからのキャリア教育を考える』です。

人生100年時代とも言われ、定年制度もなくなるかもしれない昨今、「リスキリング」への関心はどんどん高まっています。リスキリングと聞くと、社会人向けのような印象もあります。しかし、学校で実施するキャリア教育において、育成を目指す項目のひとつに「キャリアプランニング能力」があるように、今の子どもたちには生涯にわたり自分のキャリアを考えていく力が求められています。となると、学校でのキャリア教育に「リスキリング」の考え方を入れることも重要ではないでしょうか。

今回の研究会では、リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業を手掛けるアデコ株式会社(以下アデコ)の武井森さまを講師にお招きし、自分たちが望むキャリアを継続して実現していくスキルを身につけるため、アデコさまが取り組む事例武井さま自身の経験についてお話しいただきました。

アデコ株式会社・武井森さまによる講

「リスキリング」から、これからのキャリア教育を考える』

『「人財躍動化」を通じて世界を変える』をビジョンに掲げるアデコは、ただ人と仕事をマッチングさせるだけでなく、働く人の思いや企業のビジョンとのマッチング、さらには社会で求められているスキルと個人のスキルをマッチングさせスキルアップを支援するなど、人財が躍動するような「ビジョンマッチング」を推進しています。

 

その中で武井さまは、リスキリングを中心とするさまざまなキャリア支援や研修事業をご担当。一般的に「リスキリング」とは、技術革新や社会の変化に対応するために新しい知識やスキルを学ぶこと、という意味をもつ言葉です。しかしアデコでは、「人財躍動化」というビジョンに基づき、スキルを身につける人の内面にもアプローチをしながら「リスキリング」を推進していくことを大事にされています。

今回の研究会では、そんなアデコの「リスキリング」について、3つのトピックに分けてお話しいただきました。


◆リスキリングとは何か

まず、今回のキーワードである「リスキリング」の定義を改めて整理するところから研究会がスタート。

2020年の定義(経済産業省HPより)によると、リスキリングとは、「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する・させること」であるとご紹介いただきました。

 

すると、武井さまから「2024年の今、この定義に最も重要な言葉を足すとしたら何を追加しますか」と問いが投げかけられました。参加者同士で話し合いながら、「誰もがよりよい社会にしていく」「人材を確保する」「古いスキルを捨てて」など意見を交わしました。

 

参加者の意見を確認した後、武井さまは、「デジタルリテラシー、持続可能性(持続可能なビジネス実践・持続力)、柔軟な思考力」の3つ、特に持続力が重要ではないかと指摘されました。一度リスキリングをすればいいわけではなく、新しい技術や社会の変化に応じて、自分の技術を何度も何度も磨き続ける力が必要と感じていると話されました。

 

では、現代社会で必要とされる、もしくは今後必要とされるスキルを身につけ、そのスキルを磨き続けるためのリスキリングの持続力はどのようにすれば維持できるのでしょうか。

 

アデコでのリスキリングにおいて武井さまが常々大切にされていることは、「まずは自分のビジョンを考えること」だそうです。はじめにもお話があった通り、リスキリングをしていく上での大事な要素のひとつに持続力があります。持続力を担保するために重要な要素となるのがモチベーションです。そして、そのモチベーションを維持していくためには、「自分のビジョン」を明確にすることが重要であると武井さま。

 

そこで、自分自身のことや社会とのつながりに目を向けながら、ビジョンを明確にするためのツールのひとつとして「IKIGAI」をご紹介いただきました。

 

自分を発見するために考えるべき4つのステップ(IKIGAI)

「IKIGAI」はアデコが提供するフレームワークの一種です。このワークでは、好きなこと、得意なこと、やりたいことをまず考え、その上で社会が求めていることを考えます。そして下図のように、それらの重なりから、自分なりの仕事へのビジョンを見出します。ワークの中心「IKIGAI」に位置できれば、モチベーションを維持し得る、楽しく生きがいが伴った仕事になります。

 

武井さまが仰るには、このワークで大事なこともやはり、持続力。このワークでは、必ずしも、常にIKIGAIの真ん中に自分が位置していなくてもよく、社会や自分自身の変化に応じ、何度でも見直し、自分のIKIGAIを考え続けることが重要とのご紹介でした。

https://www.adeccogroup.jp/pressroom/story/005 (アデコ株式会社HPより)
和気あいあいと活発に意見を交わす参加者たち

組織と個人はどうすればリスキリングができるか

3つ目のトピックは、どのように上記IKIGAIを意識し、組織として、もしくは個人としてリスキリングを実際におこなっていくのかです。武井さまからは5つのポイントをお話しいただきました。

 

【リスキリングをおこなうための5つのポイント】

1.ビジョンを掲げる

組織として何を目指していくのか、その中で個人としてどこを目指していくのかゴールを決める。

 

2.具体性のあるプランを示す

リスキリングにどれくらいの期間をかけ、何を、どのように進めていくのか具体的に決める。

 

3.(リスキリングに)投資を続ける

すぐに結果が見えなくても、スキルアップなど目標達成に必要な投資は継続する。

 

4.わかりやすい目標にチャレンジする

こんな資格を取るとよいなど、目指す方向性が具体化されることでモチベーションの向上にもつながる。

 

5.言葉だけでなく仕組みと紐づける

資格取得をした人への報酬などはよく見られる例ですが、それだけではなく、得たスキルや資格を活かす実践の場の提供までをセットにすることがスキリング及びリスキリングで重要なノウハウ。

 

 

武井さま自身も、エンジニアからコンサルタントになられたという経験をお持ちであり、当時のリスキリング体験も交えながらお話しいただきました。研究会に参加していた方々も自分自身を振り返りながら、リスキリングとどのように向き合っていくのかを考える時間になりました。

 

この5つのポイントを伺いながら、大きな目標を立て、その目標を達成するためにスモールステップの目標を立てるという手立ては、学校でもよく行われていることだなと、リスキリングと学校教育の共通点を感じました。

研究会参加者とディスカッション ー「リスキリング」を学校教育で活かすにはー

武井さまからお話をいただいた後、参加者とのディスカッションを行いました。

ディスカッションの内容を一部ご紹介します。

 

Q:生涯学習とリスキリングの違いは何でしょうか?リスキリングは既有のスキルと対極のものを身につけていくという認識でよいのでしょうか?

武井さま:基本的には共通のもので、変化に応じたスキルを身につけていくというニュアンスが、リスキリングには強いという捉え方がよいのではないかと思います。組織に個人を捧げるのではなく、社会の変化に対応し世の中を生き抜くために必要なスキルを身につけていくことが求められています。

 

Q:リスキリングはこれからの世の中を生き抜くためにとても重要なことだということを感じましたので、(自身が受け持つ)生徒に伝えていきたいと思います。世の中を生き抜くとはどういうことかを生徒にわかりすく伝える言葉を考えると、「生き抜くこと=稼ぐこと」と感じましたが武井さまはどのようにお考えでしょうか?

武井さま:世の中を生き抜くことをよりわかりやすく伝えるとするならば、「稼ぐ」よりは「柔軟性」に重きを置いて伝えることが大事ではないかと思っています。高校生に世の中を生き抜くということを考えてもらうには、「柔軟性」という言葉だけではイメージがわかないと思うので、具体例を挙げて考えてもらうしかないのではと感じます。

 

Q:実践の場を与える重要性の話があったが、失敗が続く不安定さ・悩みへの対応は何ができますか?

武井さま:失敗の過程がとても重要で、次どうしたら良いと思う?とサポートをしていくことで混沌が良い学びの場になるのではないか。それと同じくらい、成功体験を積むことも重要です。

 

Q:リスキリングを考えるキーワードの中に、「持続力」があったと思うが、手間をかけないと良いものができないのに、手間をかけたくない子ども・教員も多いと感じています。

武井さま:今まで解決していない問題を解決しようとしているので、初めから上手くいくわけがないと思うことがまず大事です。一時的に負荷がかかるのは当たり前ですが、教員の負担が大きくなりすぎるのは良くないので、何か業務を捨てるか、デルタル化のリスキリングを先生が進めて効率化していく必要があると思います。先生の役割を再定義すると、教師がどのようなスキルを身につけるべきかが見えてくるのではないかと思います。

 

1時間半があっという間に感じるディスカッションとなりました。 結びになりますが、ご講演いただきました武井さま、ご参加いただきました皆さま、誠にありがとうございました。

2024年10月11日(金)、江戸川区立清新第二中学校1年生の生徒の皆さんへ、株式会社ブリヂストンと企業教育研究会とでお届けしている「ブリヂストングローバルコミュニケーション教室~世界につながる伝える力~」の出張授業を実施しました。

生徒の皆さんは、とても活発に楽しく授業に参加してくれました。このblog記事では、当日の授業の様子を紹介します。

「ブリヂストングローバルコミュニケーション教室~世界につながる伝える力~」の授業プログラムとは

グローバル化が進み、多様なルーツを持つ人々と関わる機会が増えています。そのようなグローバル化した社会でのコミュニケーションをテーマに、この授業プログラムでは、文化や習慣の違う相手のことを考えてコミュニケーションを取る「伝える力」の大切さ学びます。

 

授業の中で生徒たちは、外国からきた子どもを日本のイベントに誘うというロールプレイングを通し、外国の子どもの立場、外国の子どもと接する日本人の立場の両方を疑似体験し、その難しさを体感します。また、海外勤務経験があるブリヂストン社員の事例紹介等より、正確に伝える大切さなど、コミュニケーションのポイントについて考えます。

 

2020年より開始しているこちらのプログラム。学校の授業においては、総合的な学習の時間(国際理解分野、キャリア教育)や、社会科地理的分野「世界各地の人々の生活と環境」の発展学習として、授業2コマ(50分×2)を活用いただける内容になっています。

「ブリヂストングローバルコミュニケーション教室~世界につながる伝える力~」の詳細はコチラ

グローバルってどういうこと?
~グローバル企業・ブリヂストンについて~

体育館に集まってくれた生徒の皆さん。まずは、世界130もの拠点を持つグローバル企業・ブリヂストンの紹介や、日本に訪れる外国の方の増加(インバウンド)等の説明を通して、グローバル化とは何か?について理解を深めます。

 

「実際に海外の人とコミュニケーションを取ったことがある人は?」という講師の質問に対し、少なくない生徒の皆さんの手が挙がりました。聞くと、海外の友人がいる人や、オンラインゲームを通してチャットで交流したことがある生徒もいました。生徒達も、友人たちの話を聞き、身近な日常生活の中でも、様々な国の人と関わる機会が増えていることを確認しました。

コミュニケーションで大切なこと
~海外で働いた経験のあるブリヂズトン社員のお話~

グローバル化はすでに身近にあると実感した生徒の皆さん。次は、グローバル化が進む社会で求められるコミュニケーションについて考えます。

 

海外勤務経験のあるブリヂストン社員2人のインタビュー映像から、日本人の感覚で外国人の同僚にあまりに細かく聞くと、クレームを受けてしまったという日本と外国との感覚の違いや、日本のゴールデンウィークのような大型連休は国によってそれぞれ時期が違うため、それらを考慮して仕事のスケジュールを組んだ事例などを聞きました。海外での具体的な経験を聞き、様々な国の人たちと関わることについてイメージを膨らませました。

 

そして色々な国の人たちとやり取りをしてきた海外勤務経験のある社員の2人共が、『一番大切なことはコミュニケーションスキル』だと感じていることが紹介されました。

いざグローバルコミュニケーション体験を!
ロールプレイング1回目‼

では、いよいよ自分達のコミュニケーションスキルを用いてロールプレイングに挑戦します。

まず生徒たちは、海外からきた子どもを盆踊り大会に誘ってみたけれど、待ち合わせ場所に来ないというアニメーションを見ました。そして、なぜ海外の子どもたちが盆踊り大会に来なかったのかを話し合いました。その理由に対して生徒からは、「盆踊りがどういったものか説明が足りてなかったのでは」という意見や、「大雑把な説明しかしてない」という意見が出ました。

 

では自分達ならどうするのか?

 

『海外からきた子どもたちは、自分たちが盆踊り大会に誘ったら来てくれるのか』を体験するためいよいよグループ毎、招待役、ゲスト役に分かれ、設定された役柄になりきりロールプレイングを開始しました。招待役はゲスト役が盆踊りに来てくれるように一生懸命工夫して誘います。ゲスト役は、プロフィール情報を基に、盆踊り大会に行くか決断をするため、招待役に不安を解消するための質問や、盆踊り大会の会場の条件を確認する質問を投げかけました。

 

7分間のお誘いタイムを終え、活動についての振り返りの時間。

 

講師から、招待役を担当した生徒たちに「先ほどアニメを見て感じた問題点をクリアできましたか?」と聞くと、自信をもって挙手できている姿はチラホラという印象です。できた!と感じた生徒もいる様子でしたが、伝え方など難しさを感じた生徒もいる様子でした。

 

その後、フィードバックシートを用い先ほどの活動を振り返ったり、海外勤務経験者のアドバイス映像から、相手の質問の意図を確認する必要性や、当たり前が違う可能性があることなどのヒントをもらったりし、2回目のロールプレイングに臨みました。

1回目の経験を踏まえ再挑戦!
ロールプレイング2回目‼

2回目のロールプレイングでは、招待役とゲスト役を交代します。次はバーベキューパーティーへのお誘いです。

2回目ということで、ゲストの誘い方などイメージはできつつも、また違う役割を担うことで新鮮な気持ちで参加してくれている様子の生徒の皆さん。

再度講師から確認した「バーベキューパーティーに行きたいと思った人は?」に対し、1回目よりたくさんの手が挙がりました。

どちらの役も体験することで、よりコミュニケーションスキルの大切さを実感してくれたかな?

授業まとめ

まとめとして講師より、様々な国の人と関わる上で、「自分の考えや思いを相手に伝える」、「相手の文化や習慣、考え方をふまえて伝え方を考える」、「あきらめずに相手と対話する」の3つが特に大切なスキルと説明しました。

 

また、ブリヂストンが大切にしていることとして、ダイバーシティやインクルージョンにも触れ、国籍や宗教だけでなく、車椅子の人や子育て中の人など、多様な背景を持つ人が働けるように取り組んでいることや、それらの人たちが一つのチームとして働くことでより良い企業を目指していることも紹介しました。

 

最後に、コミュニケーションスキルをみがくためにも、さまざまな人と関わったり、色々なことにチャレンジしたりすることを心がけてみて欲しいと、生徒に向けてメッセージを送りました。

 

積極的に和気あいあいと授業を受けてくれた生徒の皆さん。

生徒の皆さんも先生方も、素敵な笑顔が印象的な出張授業でした。


【生徒の感想より】

(アンケートより抜粋紹介。部分的に漢字に直しています。)

‣グローバルなど聞いたことある言葉で、意味を知らなかったから知れてよかった。
‣班のみんなで協力して、相手に伝わるように考えたのが楽しかったです。
‣具体的に説明しないと伝わらないんだなと思いました。
‣当たり前のことが相手には当たり前ではなく、どうやって伝えるのか考えるのが難しかったです。
‣コミュニケーションは簡単だと思っていたが、かなり難しいと思いました。
‣国によってさまざまな違いがあることに気づけました。
‣海外に人とコミュニケーションを取る時は、自分の伝えたいことや、相手の伝えたいことをしっかりと説明し、聞くようにしたいと思います。
‣自分の考えだけじゃなくて周りの人の考えも受け入れていくことが大切だと感じた。


【江戸川区立清新第二中学校 第一学年主任 上埜教諭より】

今回初めて応募させていただき、進路学習の一環として、総合的な学習の時間の中で授業を行っていただきました。

 

多様な人と関わる中でのコミュニケーションの大切さや、相手の気持ちを考えながら自分の考えを伝える力を、実践的に学ぶことができたと思います。用意された教材が、とても細かく理解しやすいもので、生徒の興味を引く内容で作られており、1回目のロールプレイングからスムーズに話し合い活動に入ることができました。事後のアンケートからも「話し合い活動がとても楽しかった」などの意見が多く見られ、楽しみながら意欲的に授業に取り組む姿が見られました。

 

今後予定している職業体験授業や、2年次に行う職場体験にもつながる大変貴重な経験をさせていただいたと思います。ぜひ来年も経験させたい内容だと感じました。ありがとうございました。

 

【ブリヂストンご担当者 小平さまより】

この度はブリヂストンの出張授業に応募頂きありがとうございます。近年では海外から日本に来る方も増えて、街中でよくお見かけするようになってきました。生徒の皆さんが社会人になる頃は今まで以上に海外の人と一緒に働くことが身近になっているでしょう。そういうときにも日頃から相手の立場に立ったコミュニケーションができるよう、今回の授業内容が生徒の皆さんにとってヒントになっていたらうれしいです。


今回ご紹介した「ブリヂストングローバルコミュニケーション教室~世界につながる伝える力~」に加え、ブリヂストンさまとは、環境とものづくりのバランスについて考える授業プログラム「環境ものづくり教室」も展開しています。

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