みんなで考えよう、ケータイ・スマートフォン

「考えよう、ケータイ」事務局は、2018年12月12日に開催された、「スマホトラブル、うちの子は大丈夫?」と題した「PTA講演会」に講師を派遣いたしました。
今回は、講演会を主催されました今帰仁村PTA連絡協議会の方々に、開催の背景や講演の内容についてお話を伺いました。

今帰仁村PTA連絡協議会のみなさん

活用教材考えよう、ケータイ冊子

みんなで考えよう、ケータイ・スマートフォン


Q:この組織(今帰仁村PTA連絡協議会)について教えてください。

A:3つの小学校と1つの中学校のPTAが集まった今帰仁村のPTA連絡協議会です。それぞれの学校単位でのPTA活動も行っていますが、今帰仁村にある4つの学校のPTAが集まってスポーツ交流大会を行ったり、童話お話意見発表会を行ったり、文化交流会を行ったりなどをして、情報交換をしています。童話お話意見発表会では、子どもが童話を覚えて発表するという沖縄県独特の取り組みを行っています。今回、初めて文化交流会として「スマホトラブル、うちの子は大丈夫?」と題した講演会を開催しました。

Q:この講演会のねらいは何ですか?

A:今帰仁村の地区では、昨年から子どものスマートフォン利用のトラブルについて、保護者自身、スマートフォンに関して興味を持っていなかったり、フィルタリングってなにか知らなかったりしているという背景がありました。近年、子どものスマートフォンの利用は増えており、使い方も多様化しています。スマートフォンの利用によって、子どもたちがトラブルに巻き込まれることも増えています。
子どもたち自身がスマートフォンの正しい使い方について理解することが大切になってきますが、それと同時に保護者もスマートフォンの正しい使い方について理解していかなければならないという意識をもつ必要があると思っています。スマートフォンは日々進化していくので、それについていくためには、保護者による学習が必要であると考え、今回の講演会を開催し、保護者による学習の機会を設けました。

Q:今帰仁中学校では入学前の小学6年生を対象に、親子で参加するスマホに関する講演会を行っているという話を聞きました。具体的にどのようなことを行っていますか?

A:2年前から始めた試みで、来年の4月に入学する今の6年生で3回目となります。沖縄県が推奨している取り組みです。家庭の教育力の向上という形で沖縄県の教育委員会が指導者を育成しており、その方を講師として迎えて行っています。沖縄県が推奨しているプログラムとして「親の学び合いプログラム」というものがあり、幼児期・小学校低学年・高学年や中高生を対象とした、合わせて16種類のプログラムがあります。その中のプログラムとしてスマートフォンをテーマとしたお話があります。親子でスマートフォンの利用について話し合うというグループ活動を行っています。決まった答えはなく、親子で相談しながら見つけていくという活動になっています。今後も継続して、このような活動を続けていきたいと考えています。

Q:今回の講演会に関して、率直な感想をお聞かせください。

<小学生の子どもをもつ保護者から①>

A:今日のお話を聞いて、フィルタリングはトラブルを予防するためのものであるため、最初からきちんとつけなきゃだけど、どこまで親が子どもの閲覧できるものに制限をつけるのか家庭でのルール作りの大切さを改めて認識させられました。包丁や車を例に挙げて説明してくださったように、スマートフォンは使い方を間違うと凶器にもなりうるものなので、しっかりと正しい使い方を知っておかないといけないと思いました。また、地域の子どもたちを守るためにも、PTAでの活動を積極的に行っていきたいと思いました。

<小学生の子どもをもつ保護者から②>

A:来年、再来年スマートフォンを持たせるということが考えられるので積極的に今日行われたような講演会には参加しようと思いました。子どもにスマホもたせないというのは簡単ですが、もたせないことによってパソコン業務ができないなどの時代に適応できないという負の影響も考えられました。また、ネットのいじめなど、心の問題もあったので、家庭でのルールづくりや親子関係をしっかりすることで、対応していきたいと思いました。

<中学生の子どもをもつ保護者から①>

A:中学生の間、スマートフォンを持たせないことにしているのですが、タブレットは家でWi-Fiにつないで使えるようにしています。その際、やはり友達とのやりとりは気になります。ルールづくりが問題解決の手法であると考えたことはなかったので、新しい視点だと思いました。ルールというと、こうやるものっていう決め事だと思っていた。一緒に話し合いながらということは今までしていなかったので、してみたい。
親が見本にならないと子どもはやらないと思いました。

<中学生の子どもをもつ保護者から②>

A:子どもは、携帯をもっている。注意をしたときは、やめるけど、しばらくしたら携帯をいじっているという姿はよく見るので、今日の話をきいてルール作りは大切だと思いました。さっそく家に帰って話してみようと思いました。

<教員という立場から>

A:子どもに対するスマートフォンの教育として、学校・地域・家庭という領域があるという考え方として新しかったです。それぞれの領域で分担して、子どもたちを総合的にサポートするということが大切であると同時に、それぞれの領域がしっかり機能することが大切であるとも感じました。そのためにも教員としては、学校という領域でしっかり子どもたちを支え、他の領域とも手をとりあって子どもたちのためになることをしたいと考えられました。また、上から乱暴に子どもたちへスマートフォンの利用について教示するのではなく、合意形成を図りながら、子どもたちと一緒に歩みながらルールを考えていくというプロセスが大切であると感じました。

<主催者という立場から>

A:様々な講演会を聞いてきて、リンクする部分はたくさんあると思いました。本当は、子どもは親と話したい、と思っていてもなかなか話せず携帯に逃げがちであると思うので、親が子どもと話せるような環境をつくっていくことが必要だと思いました。また、子どもにルールを押し付けるのではなく、そう共有していくのかという考え方をしていくことが大切だと感じました。

Q:今後、今帰仁村PTA連絡協議会として活動を行っていく上で。どのように取り組んでいきたいですか?

A:現状として、講演会を開催しても保護者の参加率が思わしくないので、どう保護者が興味をもっていくようにするべきか、考えていきたいです。今帰仁村の住民全員にわたる広報誌があるので、より多くの保護者に興味を持ってもらうためにも、広報誌に載せることでみんなによさを知ってもらいたいと思っています。講演会で得たことを参加している人だけではなく、参加していない人にも伝えたいという思いがあるので、進んで行っていきたいと考えています。

 


アンケートから、大人の携帯の使い方が子どもに影響を与えると考えられるので、自分も含め、親の教育が必要だと感じた、という意見がありました。また大人の姿を見せる大切さというのを学ぶことができた、いう意見もいただきました。

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文責:山本茜子(NPO法人企業教育研究会スタッフ 千葉大学大学院)



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