みんなで考えよう、ケータイ・スマートフォン

「考えよう、ケータイ」事務局は、2018年12月6日に開催された「平成30年度 第1回阪神地区情報教育研修会」に講師を派遣いたしました。
今回は、研修会を主催された兵庫県教育委員会 阪神教育事務所の櫻木雅哉さまに、開催の背景や本教材に関するお話を伺いました。

阪神教育事務所の櫻木雅哉様

活用教材考えよう、ケータイ冊子

みんなで考えよう、ケータイ・スマートフォン


Q:この組織(阪神教育事務所)について教えてください。

A:県の教育委員会の地方機関になります。阪神地区の7市1町にわたり、教育委員会の仕事をしています。兵庫県では全部で6事務所あり、そのうち子どもの数が一番多い事務所になります。

Q:この研修会のねらいは何ですか?

A:一つは、県内での情報教育に関する研修を活発にしたいという思いがあります。ただ、実際にやろうと思うとなかなか難しい。「実際にどのようにすればいいのか」を体験していただくことで、先生方の参考になればと思っております。もう一つは、フィルタリングの体験です。フィルタリング機能そのものは知っていても、どのように作動するのかということについては、案外先生方もご存じないことが多い。これについても、先生方自身に体験してもらうことで、生徒たちに指導する際の参考にしていただければ、というのが大きなねらいになります。

Q:今日来ていた先生方が「情報教育のリーダー」となり、各学校内でも研修会などを広げてほしいという思いはありますか?

A:そうですね、やはり校内研修などで先生方が主体となって実施していただく、というのが理想ではないでしょうか。この場で新しい情報を持ち帰って、各学校のトラブル案件だったり、情報モラルの授業などに生かしていただければ、と思っております。

Q:研修会で「みんなで考えよう、ケータイ・スマートフォン」を導入された経緯を教えてください。

A:もともと兵庫県内の別の教育事務所から、「非常によい研修だった」と聞いておりました。この研修会では、一方的な講義形式ではなく、対話型のワークショップ形式で進めていただくことで、これまでよりも内容の定着率を上げたいと考えていました。さらに、iPadなどを使った実機体験ができることは、本研修会の大きなねらいである「先生方に実際の動きを体験していただく」には、大変有効な手段であると感じました。

Q:研修会に関する率直な感想をお聞かせください。

A:実践的、対話的に進めていただいたので、参加者の方の理解も進んだのではないかな、と思います。

Q:「みんなで考えよう、ケータイ・スマートフォン」の教材(映像など)の感想をお聞かせください。

A:日常でもよくあるシーンが題材となっており、よかったと思います。これから動画配信機能のあるSNSなどの事例なども増えると、より広範囲な研修が実現できるかもしれませんね。

Q:情報教育を通して、兵庫県の子どもたちにどのようなことを学んでほしいですか。

A:まず情報モラルに関しては、自分で「何をしなければいけないか」、逆に「何をしてはいけないのか」の判断ができる、そして情報に惑わされず、正しい情報をきちっと取得できる、そんな子どもたちを育てていきたいですね。またネット上で誰かを傷つけたりすることがないように、道徳的な部分も含めて考えてもらいたいです。

Q:「情報教育の必要性は感じているが、方法がわからない」といったジレンマを抱えている先生方も、多くいらっしゃると伺いました。

A:そうですね、先生方にとってはまさに切実なテーマだと思います。先ほどの教材でも「裏アカウント」の話がありましたが、こういった映像を見てはじめてその存在を知った、という先生もいらっしゃいます。案外このテーマに関しては、子どもたちよりも先生方の方が遅れてしまっているという逆転現象が起こっていますから…。そして若い先生よりもベテランの先生の方が、なかなか理解しにくいという現状もあります。日々新しい情報ツールが増えていくので、しっかり情報交換をしてキャッチアップするというのも、この研修会のねらいの一つです。

情報モラルやICT活用に関しては、情報担当者や技術科の先生に限らず、どの教科の先生にも大きく関連することだと思います。こういったICTの活用を推進していこうという流れがある中で、使い方を見直さなければならない側面もある。このバランスがなかなか難しいですが、重要なテーマであると認識しています。

研修会を受講した参加者の感想

・体験型、参加型の研修だったため、楽しく主体的に学ぶことができた。
・禁止するのではなく、うまく使う使い方を教えることが重要だと思った。
・子どもたちの知識や考えを引き出す情報モラル教育の有用性や重要性がわかりました。

 


以上、櫻木さまへのインタビューでした。教材をご活用いただき、ありがとうございます。 この記事に対するお問い合わせはこちらよりお聞かせ下さい。

文責:古野 香織(NPO法人 企業教育研究会スタッフ/東京学芸大学大学院)



考えよう、ケータイ冊子 研修会の様子