みんなで考えよう、ケータイ・スマートフォン

日立市立山部小学校を訪問しました。日立市教育研究会情報教育研究部指導法研修会では、2015年12月に「みんなで考えよう、ケータイ・スマートフォン」の模擬授業や、iPadを使った実機体験を行いました。情報教育研究部長の佐々木先生と、同副部長の西野先生にお話をうかがいました。

西野先生(左)と佐々木先生(右)

活用教材考えよう、ケータイ冊子

みんなで考えよう、ケータイ・スマートフォン


Q:日立市教育研究会情報教育研究部指導法研修会とは、どのような研修会でしょうか?

A:まず、日立市教育研究会は日立市内の小学校、中学校、特別支援学校の教員が参加する研究組織で国語、数学などの各教科以外にも、情報教育などの各種教育をテーマに研究部があります。それぞれの研究部で指導法研修会を実施しております。日立市では、今後、タブレット型のパソコンが学校の中に導入されていきます。そのことを踏まえ,情報教育研究部では、情報モラルや情報リテラシーの教育を中心に指導方法の研修をすすめております。他にも、茨城県では「統計グラフコンクール」に参加する学校が多いので、統計グラフの作り方も研修の題材になることがあります。

Q:「考えよう、ケータイ」の研修を選択された理由を教えてください。

A:タブレット型のパソコンが学校の中に導入されるにあたり、実際にどんなことができるのか、自分の目で確かめたり、触ってみたりできる研修会を探していました。インターネット上で「考えよう、ケータイ」の研修会があることを見つけた先生から教えてもらったのがきっかけです。iPadを使ってインターネットを体験するだけでなく、フィルタリングや機能制限の方法も体験できるということで、研修会への講師派遣を依頼しました。

Q:「考えよう、ケータイ」の研修を受講された感想をお聞かせください。

A:研修会には、基本的に各学校から1名ずつ参加します。様々な年代の教員が参加しますので、すでにタブレット型のパソコンを日常的に使い慣れている人と、そうでない人の経験値の差が大きいです。しかし、使い慣れていない教員でも、使い慣れている人と一緒に体験することで、情報モラルやインターネットのリスクをとらえたり、フィルタリングや機能制限の方法を学んだりすることができました。体験したことを各学校に持ち帰って広めてもらうことができました。

Q:「みんなで考えよう、ケータイ・スマートフォン」の映像教材についての感想をお聞かせください。

A:研修会では模擬授業を体験することができて、授業の進行をとてもよくイメージできました。小学校や中学校、特別支援学校では、情報教育を専門とされている教員が常駐しているわけではありません。映像教材だけでなく、指導案やワークシート、授業を進行するスライドもダウンロードできるようになっているので、すぐに活用してもらえる教材です。
 山部小学校では、2016年6月に高学年の児童に向けて「学校で考えよう、スマホのコミュニケーション」の授業を行いました。LINEなどのメッセンジャーアプリでのやり取りをきっかけに人間関係が悪くなることについて、活発に議論していました。5人の登場人物の特定の人に対する意見ではなく、それぞれの立場を想像して意見を話し合っていました。
 授業後には、児童が回答したワークシートを教室の後方に掲示したところ、授業期間以外にも、インターネットのコミュニケーションが話題になりました。また、3学期に社会科の中で人権に関する内容を学習した際には、6月に受けた情報モラルの授業の内容を思い出して発言する児童もいました。児童の間で深く印象に残る内容だと思います。

Q:子供たちの情報モラルについて、お感じになられていることをお聞かせください。

A:SNSを使って子どもたちも、気軽にプライベートの写真や動画をインターネットに公開するようになっています。様々なアプリを使って、誰でも簡単に投稿できるようになりました。学校側が子どもたちの使い方を規制しても、完全に規制することは難しいです。
自分だけでなく、他人を思いやって判断できたり、行動を統制できたりするような子供たちになってもらいたい。インターネットを、正しく、リスクなく、ルールを守って、楽しく使うための指導法や教材について、これからも学んでいきたいと思います。


以上、日立市教育研究会情報教育研究部指導法研修会のインタビューでした。この記事に対するお問い合わせはこちらよりお聞かせ下さい。



考えよう、ケータイ冊子 日立市立山部小学校での授業風景