今回は四万十町少年補導センターの神野博敬先生の実践におじゃましました。
授業を行った神野先生
今回は四万十町少年補導センターの神野博敬先生の実践におじゃましました。
授業を行った神野先生
A:子どもたちのネットの環境について危機意識、また課題があると思っている。四万十町は自然豊かな田舎地域だが、メッセンジャーアプリにより問題が起きている。そういった状況の中でスマホやネットについて子どもたちが教師たちより知識があり、情報モラルの指導について悩んでいた。しかしそのような中で教師自身が情報モラルをやっていかないといけないと思い、自身で情報モラルの授業を行おうと思った。
A:情報モラルの授業はやっていたが、「みんなで考えよう、ケータイ・スマートフォン」のように子どもたちに考えさせるような教材はなかった。知識は子どもたちは自然と身に着けていっているが、活用する上での道徳心を養っていきたいと思っていた。その点「みんなで考えよう、ケータイ・スマートフォン」は道徳として扱える教材だった。
A:この教材を使って四万十町内の学校で、4月から6校、10回、600人に対して講座を行った。学校だけでなく区長会、保護司の方への研修でも活用した。
A:2つ、確信していることがあります。一方的に教える授業と違って、この教材では子どもたちに考えさせる場面が多いので、暇そうにしている子どもが参加するようになった。また教師の変化として危機意識が高まり、他校の情報に敏感になり、今後自身の学校でも何か問題は起きないかという想定対応を考えるようになった。
A:みんなで考えよう、ケータイ・スマートフォンの第2話はひとり親家庭の描写があるので、子どもたちの家庭環境によって使いにくい。また教材に対する課題というより、情報モラルの授業の課題だが、1回授業をやったからといって、子どもたちにすぐに変化が起きるわけではない。長い目でみて繰り返し情報モラルについて授業を行うことで効果が出てくるのだと思う。
A:子どもたちには機械やネットで学ぶこと、遊びで学ぶことなどバランよく学んでいって欲しい。そして保護者がきちんと子どもに対してネットやスマホの使い方について一緒に考え、見守っているという姿勢を見せることが大切だと思う。
・ドラマが分かりやすかった。話を聞くよりも話し合いをすることが楽しかった。話し合いによって自分のわからないことや、どうすればいいか意見を共有できた。
・初めて神野先生の授業を受けたが、楽しかった。ドラマを見て考えることが良かった。
・内容は普段の道徳の授業に近い。道徳は説教臭くなってしまうが、授業の構成として映像を使っていたので子どもたちの集中が持続した。どの先生でもできるのではないかと感じる。またやり方として映像をストップモーションの手法で活用できないかと思った。
以上四万十町の神野先生のインタビューでした。この記事に対するお問い合わせはこちらよりお聞かせ下さい。
話し合いでは各班にミニホワイトボードを活用
既存のワークシートをアレンジ
パネル