パソコンの機能・構造をベースとした多機能な携帯電話・PHSのこと。明確な定義はないが、一般的に、従来型携帯電話を高機能化したものではなく、「電話機能のついた小型パソコン」と考えてよい。携帯電話回線に加え、無線LAN・Wi-Fiでもインターネット接続が可能である。フィルタリングの設定が複雑で、場合によってはフィルタリングが機能しないこともある。
アプリケーションソフトウェアの略。特定の作業の目的に応じて設計されたもののことを言う。スマートフォンにおいては、電話やメールなどの、事前に搭載されている機能も、アプリの一つと言える。世界規模で多様なアプリを、自由に追加することができ、自分好みに機能を強化することができる。ゲーム、エンタメ、スポーツ、仕事効率化、などの様々なジャンルのアプリが開発されている。アプリをめぐるトラブルとして、アプリを取得するマーケットでの出会い系サイト化、個人情報の流出、ゲーム料金の高額課金、音楽などの著作権侵害、などがある。最近では、主要携帯電話事業者が、無線LAN利用停止、アプリ利用制限・停止等ができるアプリが提供されている。
LANは「ローカル・エリア・ネットワーク」の略で、ある限られた空間で用いられるコンピュータネットワークのこと。最近では、空港、駅、カフェなどの街中の「公衆無線LAN」で、インターネットが利用できるようになっている。Wi-Fi(WiFi、ワイファイ)は、「Wireless Fidelity」の略で、無線LAN機器のブランド名のこと。
「ウェブログ」の略で、簡単な操作で記事を書くとその記事が掲載されたホームページが公開されるもの。記事が更新されたことがあらかじめ登録した人に通知されたり、記事同士が相互にリンクされたりと、さまざまな機能がある。
自分のプライバシーをさらしてしまったり、他人を中傷したり、他人の著作物を無断で掲載したりといった問題が起こっている。
プロフィール・サイトの略。パソコンや携帯電話から無料で利用者登録をして、「HN」(ハンドルネーム=ネット上の仮の名前)、「HNの由来」、「性別」、「誕生日」といった項目を書き込んでいくだけで、自分のプロフィールのページが作成できる。読む側は、キーワードで容易に検索することができる。 他人になりすましてプロフィールを書き込む者がいたり、「足跡」にアダルトサイトや出会い系サイトに誘導する書き込みがなされたり、注目されようとして猥褻な写真を掲載したりといった問題が多く起きている。
最近では、「自分たちがいちばん強い」とか「○○をする人はバカ」といった他人を不用意に挑発する発言からトラブルが発生することが目立ち、暴行事件や殺人事件に発展した例もある。
ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略で、会員制の交流サイトを言う。会員になると自分のページをもつことができ、他の会員と友人関係を結んで、日記・テーマ別の掲示板・コミュニティ・サイト内個人間メッセージ・ゲームなど、様々な機能で交流をすることができる。スマートフォンの登場によって「プッシュ通知」という機能を使い、リアルタイムで更新情報を受け取ることができ、より便利に使用可能となった。性的な関心で子どもとで出会おうとする大人が出会い系サイト代わりに利用する傾向があったが、各会社で監視水準の向上、メッセージの監視、年齢による利用範囲の制限等による、福祉犯等への対策の推進がなされている。
児童生徒が自主的につくった学校別掲示板。大半は他愛のないやりとりがなされているようであるが、特定の児童生徒や教員を中傷するやりとりが生じやすく、ネットいじめ等の大きな問題に発展するケースも珍しくない。
多くの場合、児童生徒が口コミでアドレスを伝え合い、大人には見つかりにくい状態で使われることが多いので、第三者が特定の学校のサイトを発見することは難しい。
青少年に有害とされるサイトにアクセスできなくなるようにする仕組み。携帯電話各社が提供しており、安全と考えられるサイトにしかアクセスできなくなる「ホワイトリスト方式」と、「アダルト」「不法」といった種類に分類されるサイトにアクセスできなくなる「ブラックリスト方式」とがある。
2008年より、携帯電話各社は青少年が使用する携帯電話の新規契約者には、保護者が特に希望しない限りはフィルタリングをかける措置を始めた。2009年からは、既存の契約者にもこの措置を拡大するとともに、安全と認定されたサイトをフィルタリングから外す、保護者が認めたサイトへはアクセス可能とする等の改善がなされる。
一般に依存症とは、当初のようにそのことが楽しいとは感じられない一方で、それがないと禁断症状が出てくるような状況を言う。携帯電話のメールや携帯電話自体についても、依存症と言うべき状況が生じやすい。
携帯電話を使い始めた当初、子どもたちは大変楽しくコミュニケーションをしつづける。徐々に楽しいという感情は失われ、四六時中メール等でコミュニケーションしつづけることが当たり前になり、家族との会話や勉強、睡眠等が減ったり中断したりすることが多くなる。そして、メールでのやりとりにいらいらすることも増え、携帯電話が使えないときには落ち着かなくなってしまう。
携帯電話を子ども部屋に持ち込まないで居間で充電するようにする等、携帯電話を使う面と使わない面とのバランスをとることが不可欠である。
インターネットや携帯電話が関わるいじめを言う。多くの場合、学校での人間関係の中でのいじめに、インターネットや携帯電話も使われることを言い、インターネットや携帯電話のみでのいじめを言うことは少ない。
メールやサイトでの中傷、プロフでのなりすまし、恥ずかしい写真や動画の公開といった手口が見られる。
いじめ一般に対する対策に加え、「インターネットは匿名ではなく、悪いことをして警察が捜査すれば発信者はわかる」ということを子どもが知ることがネットいじめ抑止につながると考えられる。
携帯電話の画面上で読むことが想定されている小説。多くの著者は、書くことも携帯電話で行うようである。
「魔法のiらんど」等、小説投稿機能があるサイトで連載されることが多い。小説の著者は携帯電話やパソコンで書いた小説をサイト上に連載することができ、読者の感想が掲示板に掲載され、感想を受けて著者が小説を書き続けるというように、著者と読者との共同作業で作品が作られていく。このため、人気の高い作品には熱心な読者が多い。
ケータイ小説が投稿されるサイトには、若い女性の利用が多く、利用者の内面に関わる交流も多いため、サイトでの中傷を防ぐ等の安全対策が特に求められる。「魔法のiらんど」がパトロールや啓発を早くから進めていることはよく知られている。