リアルな社会とのふれあいを子どもたちへ。では、その「リアルな社会」とは一体? 私たちのくらす社会は目まぐるしく変化していきます。それに応じて、教育も変わっていかねばなりません。学校内でしか通用しない知識だけではなく、半歩先を見据えながら、その先の未来を生きる子どもたちにとって本当に必要な、本当にリアルなことを教えたい。第1章では、そのように考えながら開発してきた授業を紹介します。また、半歩先の未来の出来事であってもリアリティをもって学べるよう、教材や授業の構成・演出に、それぞれ魅惑的な「魔法」をかけています。「魔法」のチカラでつくりあげた、「未来」の授業へ、いざ。
2002年の発足以来、NPO法人企業教育研究会は、多くの企業の方々とともに学校で求められる新たな授業プログラムを開発し、毎年数百件の出前授業を行ってきました。そして今、落合陽一さんが言う「魔法の世紀」にふさわしい授業を学校現場に提供すべく、新しい内容について新しい方法を用いて、授業づくりを進めています。新学習指導要領が求めている「社会に開かれた教育課程」に向けて、本書収録の「魔法」の授業にご注目ください。