#日本の教育をアップデートする

NPO法人企業教育研究会は、2003年の創立以来、学校・企業・大学とを結び、「誰もが教育に関わり貢献することができる社会をつくる」ことを目指してきました。20周年を迎える今、私たちは今まで以上に、未来へ向かって前進する決意を強くしています!

私たちの主たる活動である、企業と連携した授業を学校に提供することは、現在重視されている産官学連携を前提とした活動です。設立当初から各界の専門知識を結集し、設立当初から教育界に新しい風を吹かせるべく取り組んできました。

熱い思いだけを胸に手弁当で活動した時期を乗り越え、今や、100以上の企業と連携し、年間約4万5千人の子どもたちや教員の方々に授業を届ける存在にまで成長しました。

創立20周年の今、私たちは社会や教育界が大きな変革期を迎えていることを強く感じています。このような時代だからこそ、私たちはさらに産官学の連携を深め、日本の教育をアップデートすることに果敢に挑み続けることを誓います。

さあ!!
どの立場の皆様も、私たちと一緒に日本の教育の未来を築いていきましょう。

企業教育研究会20周年記念企画
日本の教育をアップデートする

20周年記念イベントとして、7回連続セッションを開催します。日本の教育をアップデートするために必要なアクションに焦点を当て、さまざまな分野の専門家と意見交換を行います。教育界だけでなく産業界の関係者も交えて、幅広い視点からの議論を行い、日本の教育改革に向けた具体的な取り組みを検討します。

sessoin1
# 生成AIの活用

DATE

2023.12.16(sat) 14:00-17:00

LOCATION

千葉大学 教育学部

ADMISSION FEE

無料

GUEST
日本アイ・ビー・エム株式会社
Expert Labs Data & AI Solution Services 
エンジニア
大矢 裕己 氏
PROFILE
2001年~日本IBM大和ソフトウェア開発研究所にて自然言語処理を用いたソリューション・製品の開発を担当 2009年~企業向け自然言語処理ソリューションの開発・構築・保守のプロジェクトを多数担当 2018年~日産自動車に転職しコネクテッドカーサービス開発部門にて自動車開発向けDX自然言語処理システムを構築 2021年~ 日本IBMに復帰、Expert Labs データ& AI ソリューションサービスにて自然言語処理やLLM大規模言語モデルを用いたシステムの開発・提案・構築・保守・PMを担当。教育関連では2016年 金沢工業大学様向けAIシステムの提案・構築のプロジェクトリーダーを担当。2005年~2015年 湘南工科大学にてプログラミングの非常勤講師を担当。
講演タイトル
学校教育におけるAIの活用について(産業界の立場として)
文部科学省
初等中等教育局 学校デジタル化プロジェクトチーム サブリーダー
学びの先端技術活用推進室専門官、 GIGA StuDX推進チームマネージャー
酒井 啓至
PROFILE
平成18年文部科学省入省。初等中等教育局教育課程課(学習指導要領を担当)、同局財務課(教職員定数・給与を担当)、同局高等学校担当参事官付(高校改革を担当)等を経て令和4年4月より現職。平成29年から2年間、高知県教育委員会に出向(教育政策課長)。現職では、GIGAスクール構想による1人1台端末の利活用推進、情報活用能力(情報モラル含む。)の育成、生成AIをはじめとする先端技術の教育利用などを担当。博士(政策研究)(政策研究大学院大学)。
講演タイトル
生成AIの教育利用の方向性について
静岡大学教育学部
学校教育講座
准教授
塩田 真吾
PROFILE
1981年生まれ。早稲田大学大学院修了、博士(学術)。千葉大学特任研究員、静岡大学教育学部助教、講師を経て現職。専門は教育工学、授業デザイン。 「社会とつながる授業」をテーマに、情報教育やICT教育、キャリア教育や環境教育など、「現代的な課題を子どもたちにどのように教えていくか」について、さまざまな企業と共同で研究する。一般社団法人「プロフェッショナルをすべての学校に」代表。 静岡大学若手重点研究者、文部科学省にて「ICT活用教育アドバイザー」「情報モラル教育推進事業検討委員会 副座長」「学校DX戦略アドバイザー」を務める。
講演タイトル
生成AI時代に必要となる力 -生成AIの上手な活用事例とリスクより-

 

COORDINATOR
千葉大学 教育学部 学部長
NPO法人企業教育研究会 理事長
藤川 大祐
PROFILE
専門は教育方法学・授業実践開発。 1965年、東京生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学(教育学修士)。金城学院大学助教授等を経て、2001年より千葉大学勤務、2010年より千葉大学教授。2010年度千葉大学学長特別補佐。2012〜2013年度、千葉大学教育学部生涯教育課程長。2015〜2017年度、千葉大学教育学部副学部長。2018年度〜2022年度、千葉大学教育学部附属中学校長。2018年10月〜2023年3月、千葉大学教育学部副学部長(附属学校担当)。2023年度〜、千葉大学教育学部長、教育学部特命教諭(附属中学校)。 2016年10月〜、千葉市教育委員。
DESCRIPTION

世に衝撃をもたらしたChatGPTをはじめ、生成AIは急速に発展し瞬く間に普及しました。一方で、個人情報流出、著作権侵害、偽情報の拡散など、様々なリスクも指摘されています。

教育現場に大きな変化をもたらすであろう生成AIですが、9月に開催されたG7で生成AIを巡り国際的なルール形成に向けた議論がなされるなど、まだ社会全体でもその活用については議論の最中にあります。

生成AIを教育現場で活用することについては、2023年7月に文部科学省が、生成AIの学校でのガイドラインを公表。暫定的に取りまとめるものであるとしつつ、学校における生成AI活用について一般的なリスクを指摘する一方、使いこなすための力を育てていく姿勢も重要であるとし、情報モラルを含む情報活用能力の育成強化を挙げています。

今や中学生のスマートフォン所有率が9割を超えています。日々デジタル機器を活用する子どもたちから、生成AIを遠ざけ日常を過ごさせることや、存在を無視して学習を進めることも、もはや不可能ではないでしょうか。

規制遵守や倫理面も含め配慮は必要ですが、早い段階で教育現場でのハードルを除き、学校教育で生成AIの活用が進むことが期待されます。

本研究会では、将来を見据え、もはや避けることはできない生成AI活用について、どうすればより子どもたちの教育活動を充実させられるのか、校務での活用も含め学校教育がどう対応すべきかについてディスカッションします。

主催

NPO法人企業教育研究会/千葉大学教育学部 藤川研究室/敬愛大学教育学部 阿部研究室/兵庫県立大学環境人間学部竹内研究室ソーシャルメディア研究会

後援

千葉県教育委員会/千葉市教育委員会/千葉大学学術研究・イノベーション推進機構(IMO)