指導案・教材

中学生を対象とした、数学(比例式、相似)の学習およびキャリア教育として実施できる授業プログラムです。
WS アニメーション化した古代ギリシャのタレスや、国立天文台・JASMINE検討室の郷田直輝教授をナビゲーターとして、星の動きの測定に関する体験活動や、データ解析に関する体験活動を行います。
また、JASMINE計画のデータ解析に携わる技術者のインタビュー映像などを用いて、数学の学習内容が宇宙観測でも使われているということを紹介します。
指導案や、教材のダンロードはページ最下部から出来ます。

授業内容・指導案

対 象:中学校1~3年生
教 科:総合的な学習の時間、キャリア教育 、数学
時 間:2コマ(50分×2)
ねらい:宇宙観測に関する研究を取り上げ、その情報技術を支えるエンジニアの仕事を知ることで、宇宙観測を支える仕事に興味・関心を持つことができる。

1時間目

時間 授業進行 教材・授業の様子
5分

1.オープニング
  〜宇宙のナゾ〜

・本時のテーマが宇宙の謎を明らかにするための「測る」ことであることを知る。

・映像を見ながら、タレスと郷田先生をナビゲーターにして宇宙と宇宙に携わる仕事について学習することを知る。

10分

2.タレスの仕事
  〜ピラミッドの高さを測ろう!〜

・過去から現在までの宇宙の認識の変化について知る。

・実際に測ることのできないピラミッドの高さをワークシートを使って計算で求める。

8分

3.JASMINEプロジェクトの紹介

・実際のインタビュー映像から、郷田先生の関わっているJASMINEプロジェクトについて知る。


25分

4.星の観測実験
 〜星までの距離を測ろう!〜

・ストロー分度器とワークシートを使って、止まっている模型の星までの距離を作図と計算で求める。

2分

5.まとめ

・1時間目の内容を振り返る。

 

2時間目

時間 授業進行 教材・授業の様子
8分

1.星が動く理由って?

・実際の観測は距離が遠いためにより難易度が高いことを知る。
・うしかい座を例に、星が動いて見える理由を知る。

・前時の実験は星を止まっている物と見立てていたことを確認し、次は星を動いている物としてとらえることを伝える。

 



20分

2.星の観測実験
 〜星の動きを予測しよう!〜

・ストロー分度器とワークシートを使って、動いていく星の模型までの角度を4箇所測り、「星の動き予測シート」を利用して5番目の角度を計算で求める。

・実際の観測データを基にして、未来の星の位置を予測できることを知る。

7分

3.JASMINEプロジェクトの実際の計測
 〜エンジニアの仕事〜

・実際のインタビュー映像を見て、エンジニアのデータ分析について知る。


10分

4.MITAKAの体験

・国立天文台が配布するアプリ「Mitaka(外部リンク)」を実際に使ってみることで、現在の宇宙の地図の姿を知る。


5分

5.まとめ

・郷田先生からのメッセージ映像を見る。

・2時間の内容の振り返り


授業で使用する教材

指導案

授業内容の指導案です。

ダウンロード

映像教材

授業進行スライドに、アニメーションやインタビュー動画などが埋め込まれています。Microsoft PowerPoint のソフトでファイルを開き、スライドショーを再生してご活用ください。

1時間目スライド
2時間目スライド

ワークシート

授業内で使用する、A4サイズのワークシートです。必要な枚数を、印刷してご活用ください。

ダウンロード

星の動き予測シート

2時間目「星の動きを予測しよう!」の実験で、星の動きを計算して予測するための表計算シートです。ノートPCやタブレットPCからMicrosoft Excelのソフトでファイルを開いてご活用ください。

ダウンロード

Mitaka

国立天文台が提供している、フリーソフトウェアです。地球から宇宙の大規模構造までを自由に移動して、 宇宙の様々な構造や天体の位置を見ることができます。PCにダウンロードしてお使いください。詳細は、国立天文台WEBページをご覧ください。

実験セット

授業の中で行う実験で使用するための道具です。
セロテープ、メジャー、定規、星( ナット)、ストロー分度器(分度器の基準線にストローをつけたもの) をご用意下さい。